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旗艦商業施設「東急プラザ銀座」、16年3月31日開業/東急不動産

「東急プラザ銀座」外観イメージ。総ガラス張りのファサードは、日本伝統の「江戸切子」がモチーフ
来店者や来街者の交流の場として、パブリックスペースを充実。地上6階の「KIRIKO LOUNGE」は、数寄屋橋方面が見渡せる2層吹き抜け構造が特徴
屋上には緑に包まれたテラス「KIRIKO TERRACE」を設置
「旗艦商業施設として、渋谷の再開発につなげていく」と抱負を語る、植村社長

 東急不動産(株)は10日、東京・銀座5丁目で開発を進めてきた大規模商業施設の名称を「東急プラザ銀座」と決定。2016年3月31日に開業すると発表した。

 同施設は、東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座」駅に直結。敷地面積約3,700平方メートル、延床面積約5万平方メートル。鉄骨造一部鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート造地上11階地下2階建て。同社の商業施設「東急プラザ」5番目の施設で、旗艦施設と位置付けられる。

 「Creative Japan~世界は、ここから、おもしろくなる。~」がコンセプト。125店舗によるショッピング体験に加え、東急グループが中心となって、新たな店舗業態と文化コンテンツを、国内外に発信していく。2フロアにわたり、免税店も出店するなど、インバウンド対応も強化した。

 (株)東急百貨店は、大型のファッションセレクトストア「HINKA RINKA(ヒンカ リンカ)」を3~5階の一部に出店。従来のアイテム編集ではなく「キモチストア」をコンセプトにした新しい売り場編集で高感度なアイテムを提案する。(株)東急ハンズは、新業態の「HANDS EXPO(ハンズエキスポ)」を7階に出店。カルチャーを視点とした共感カテゴリーを設け、「和・都・知・美・食」の5つのカルチャーゾーンで構成する。

 来店者や来街者の交流の場として、ラウンジ・テラスなどのパブリックスペースを充実。それらのスペースで、(株)東急文化村がさまざまな情報を発信していく。また、地下鉄へのコンコース整備や隣接する数寄屋橋公園の整備などを通じ、来街者の利便性・回遊性も向上させる。

 同日会見した東急不動産代表取締役社長の植村 仁氏は「当社はさまざまな都市開発事業に取り組んでいるが、この施設が16年最大のトピックになる。銀座は2020年に向け各所で再開発が進んでいるが、この施設も銀座の西の玄関口のシンボルとして、情報発信力の高い商業施設を目指していく。東急プラザのフラッグシップとして、渋谷の再開発にもつなげていく」などと抱負を語った。


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