積水ハウス(株)は10日、2016年1月期第3四半期決算を発表した。
当期(15年2月1日~10月31日)は、連結売上高1兆3,644億6,400万円(前年同期比2.4%増)、営業利益1,116億1,800万円(同22.9%増)、経常利益1,172億1,700万円(同20.4%増)、当期純利益711億8,100万円(同26.8%増)。戸建住宅事業は前期受注の影響を受けて、減収減益だったものの、京都市中京区の「グランドメゾン京都御池通」の販売好調などでマンション事業が大幅増収増益となり、全体では増収増益となった。
セグメント別では、主力の戸建住宅事業は、省エネと創エネで「住まい心地向上」と「エネルギー収支ゼロ」を目指し、2020年の快適な暮らしを先取りしたネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)「グリーンファースト ゼロ」や都市部での多世帯同居のニーズに応える3・4階建て住宅の販売を推進。また、鉄骨戸建住宅では昨年シリーズ30周年を迎えた高級住宅「イズ・シリーズ」の外壁「ダインコンクリート」に彫りの深さをより強調したデザインの新柄を追加し、木造住宅シャーウッドでは、天井高約3.7mのリビングなどの高い天井や多層の空間を自由に実現する新技術「マルチレイヤーシステム」を採用した20周年記念モデルの「グラヴィス・ヴィラ」を販売するなど拡販に努めた。その結果、売上高は前期受注が低調だった影響を受け、2,851億8,700万円(同10.9%減)、営業利益は322億3,700万円(同7.0%減)となった。
賃貸住宅事業は、都市部での需要増加、相続税改正に対応するための高いニーズが継続しており、多目的な用途にも対応し柔軟な提案が可能な当社の3・4階建て賃貸住宅の販売が順調に進捗。また、ファミリー向け賃貸住宅71戸とアクティブシニア世帯向けサービス付き高齢者向け住宅45戸を備え、100%子会社の積和グランドマスト(株)が一括借り上げを行なう「マストクレリアン神楽坂」を建築するなど、高齢者に快適で豊かな住
環境を提案する「プラチナ事業」も積極的に推進し、受注は好調に推移した。その結果、売上高は2,820億円(同1.1%減)、営業利益は325億1,600万円(同9.5%増)。
通期については、売上高1兆9,200億円、営業利益1,600億円、経常利益1,670億円、当期純利益980億円を見込む。