三菱地所(株)と三菱地所ホーム(株)、(株)三菱地所住宅加工センターは11日、(有)藤原造林と(株)林友、林ベニヤ産業(株)と共同で、山梨県が新設した企画提案コンペ「やまなし提案型システム販売(一般製品部門)」に当選したと発表した。
同制度は、国際的な森林認証であるFSC認証を国内の公有林で初めて取得した山梨県有林木材を、認証材需要者に直接かつ安定的に供給することにより、加工・流通の合理化を促進し、認証材の有利性を活かした販売網を構築。需要拡大を図ることを目的に、同県が新設したもの。
三菱地所グループは、建築資材の製造・加工・販売を行なう三菱地所住宅加工センターと、木材の最終需要者として注文住宅事業を行なう三菱地所ホームが当選したことで、FSC認証材の安定的な調達ルートを確立した。
また、同社は2011年8月より木造ツーバイフォー工法による住宅建築においてFSC認証材の採用を進め、主要構造材におけるFSC認証材比率は住宅メーカーとしてトップレベルの約20%となっている。今回の当選により2016~18年までの3年間で、同社が使用する床用構造用合板については標準採用することができる6,000立方メートルの山梨県有林のFSC認証材を安定的に調達することが可能となった。