三井ホーム(株)は18日、注文住宅の新商品「WESTWOOD(ウエストウッド)」を発売した。家族3人以下の少人数世帯向けのコンパクト住宅として、新しい「平屋」のライフスタイルを提案する。
断熱性に優れた屋根材「ダブルシールドパネル」を用い、スロープシーリングとすることで、広々とした屋根裏部屋(アティック)を創り出した。屋根裏空間には屋根裏部屋としてルーフキャビンを設置。直射日光を防ぎながらやわらかい採光を取り込むドーマーを取り入れ、趣味部屋や子供部屋などさまざまな用途に利用できる隠れ家的な空間として提案する。
1階は、寝室・LDK、水回り等を機能的に集約し、適度なプライバシーを保ちながら小人数家族がそれぞれの気配を感じられる空間構成とした。また、大空間リビングや開放的なオープンカウンターキッチン等を配置し、リビングからつながる空間にはあえて間仕切りを設けず解放感を演出する。
外観は、屋根裏空間の急勾配と玄関ポーチの緩勾配を組み合わせた米国西海岸由来のアーリーアメリカン様式のデザインを採用した。内装は、床は無垢挽板材のブラックチェリー、天井仕上げに天然木を採用するなど、白のシンプルな空間に木の質感や素材感をバランス良く組み合わせたインテリアを提案する。
また、ZEH補助金事業に対応したZEHバージョンも用意。 同商品を皮切りに、今後発表予定の新商品や既存商品のZEH提案に積極的に取り組んでいく。
今回の新商品では、初の試みとして、リアルサイズのプロトタイプ(仙台荒井西販売モデル、延床面積166.9平方メートル)を仙台市若林区の分譲地に建設。竣工後、10月より全国でプレセールを開始し、1ヵ月で10棟を受注。販売が好調なことから目標棟数は年間240棟に設定した。なお、プロトタイプの本体工事価格は、首都圏参考価格(税抜き)3,447万円、坪単価68.2万円。
14日会見した同社常務執行役員の一色隆行氏は「今回の商品は、少子高齢化に対応するコンパクトな暮らし、1フロアのフラットな暮らしを実現する。マンションでもかなえられるものだが、オーダーメイドで自分らしく暮らすという戸建て志向のニーズに応えるため、当社の強みである高断熱性能、スマートブリーズなどの付加価値を加えて提案していく」などと述べた。