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杭データ偽装などテーマに情報交流セミナー/REB‐1000社の会

マンション杭偽装問題を検証する清水代表

 不動産事業者の情報交流を目的に活動している(一社)REB-1000社の会は15日、SYDホール(東京都渋谷区)で48回目となるセミナー&情報交流会を開催。約250名が参加した。

 セミナーでは、(株)不動産経済研究所取締役特別顧問の角田勝司氏が講演。2016~20年の首都圏不動産市場予想を語った。同氏は東京五輪を前に東京の再開発がピークを迎え、バブル期を上回るビル床が供給されることで「山手線沿線駅前の“闇市”が消え、東京は国際都市TOKYOになる」と断言。都市、企業、ユーザー、ライフスタイルの格差がますます広がり、海外から有能な技術や人材がどんどん流入してくると予測。「不動産事業者は、大都市で、金持ち高齢者、稼ぐシングルをターゲットにした事業を展開していくべき」とした。

 続いて、同会代表を務める(株)SD建築企画研究所代表取締役の清水修司氏が、今問題となっているマンションの杭データ偽装をテーマに講演。データの改ざんや現場地盤に合わない工法の採用といった問題点を指摘しつつ、「(傾きが発生した渡り廊下部分が)3.5mも跳ね出しているなど設計にも問題がある。建物の傾きの本当の原因がどこにあるのかをしっかり検証すべき」と語った。


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