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駐車場データの活用モデルを目指し実証実験を開始/神戸デジタル・ラボ他

 (株)神戸デジタル・ラボ(以下、KDL)、国立大学法人京都大学、国立大学法人電気通信大学は、3者で研究開発を進めているデータ活用技術「マイクロナレッジ技術」を用い、三井不動産リアルティ(株)、(株)ポテンシャルユナイテッドとともに、「駐車場データと周辺環境の関係性に基づく情報配信の最適化」の実証実験に向けた取り組みを開始する。

 「マイクロナレッジ技術」とは、画像や音声、行動履歴などのコンテンツを場所や時間などの周囲の状況とともに「出来事を表すナレッジ」として数値化し、周辺の状況を介してコンテンツ同士を結び付ける技術。3者は、同技術を用いてセンサデータを状況に応じたサービスに活用するためのIoT技術の研究を開始している。

 5者による取り組みでは、マイクロナレッジ技術を用いて、三井不動産リアルティが管理・運営する「三井のリパーク」駐車場利用者の行動履歴と周辺情報を組み合わせてナレッジ化し、情報を配信する実証実験を予定。将来的には、駐車場利用者に対してその目的地となり得る周辺施設等をレコメンドするなど、移動通信を活用したIoTシステムにより、WEBアプリやカーナビなどによる新たな駐車場サービスの創造を目指す。

 なお同事業は、総務省の「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」に採択されている。2015年度中にマイクロナレッジ技術の手法を確立し、16年度中にアプリケーションを用いた実証実験を2回行なう予定。


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