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富裕層向け注文住宅など3商品発売、販売棟数50%増目指す/三菱地所ホーム

「ORDER GRAN」外観イメージ

 三菱地所ホーム(株)はこのほど、、富裕層向け注文住宅、一次取得層・シニア建て替え需要向け企画型商品、都市部を対象とした木造賃貸住宅の3つの新商品の販売を開始。2016年度の販売棟数、前年度比50%増を目指す。

 注文住宅事業のブランドを「ONE ORDER.(ワンオーダー)」に統一。スペシャルエディション(特別注文住宅)のフラッグシップブランド、木造ツーバイフォー工法住宅「ORDER GRAN(オーダーグラン)」を4月に正式発表する。

 また12日には、建物のイニシャルコストとランニングコストを抑えた全館空調システム搭載の企画型ゼロエネルギー住宅「WIZE-H(ワイズエイチ)」と、コストパフォーマンスを高め、建物タイプ別バリエーションとオプションパッケージプランを充実させた新木造賃貸住宅「The Park Maison(ザ・パークメゾン)」の発売を開始した。

 「ORDER GRAN」は、経験豊富な設計スタッフの中から、高度な設計ニーズに対応できる特別設計者を選定。プライバシーとセキュリティに配慮したファサードデザインや、外部空間と連続した「アウトドアリビング」、バルコニー空間を合わせた「ホームスパ」など、ゆとりある室内空間を実現する。また、「ポーゲンポール」「ジャクソン」など世界のトップブランドより最高級、最高品質の仕様・設備を厳選して採用する。

 4月23日に、駒沢公園ハウジングギャラリー・ステージ2内に第1号となるモデルハウスもオープンする予定。坪単価目安120万円(1棟単価約6,000万円~)、初年度販売目標は50~80棟を想定している。

 「WIZE-H」は、20年のZEH化率80%以上を目指し、一次取得者層世代の30歳代を中心としたファミリー層に向け、一年中快適な空気環境のZEHを実現できる全館空調システム搭載のゼロエネルギー住宅を提案。従来の標準仕様に「太陽光発電パネル」を増設、さらに家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」と断熱性能の高い「樹脂サッシ」を標準とすることでZEH仕様とした。
 家族構成やライフステージの変化に対応するシンプルな空間設計とミニマムな仕様設定により、建築にかかる初期費用を抑えたのが特徴。木造 2×4工法。本体価格1,980万円より(推奨プラン27.55坪タイプの価格、税別)。販売目標は初年度150棟。

 「The Park Maison」は、木造2×4工法賃貸住宅ブランド「エム・アセット」のコストパフォーマンスをより高めた商品。マーケットに柔軟に対応するため、テラスタイプや3階建てのほか戸建賃貸住宅を加え、5つの建物タイプ別バリエーションを提案する。
 賃貸住宅に求められるニーズを独自に組み合わせ、「セキュリティ仕様」、家事や収納をラクにする「機能的・時短仕様」など、高付加価値を生み出すオプションパッケージプランを導入したほか、「高遮音床」仕様の性能も強化した。本体価格は坪単価49万円~(48.43坪のテラスタイププラン、税別)。販売目標は初年度80棟。

 12日に開催した記者発表で、同社代表取締役社長の加藤博文氏は、「都心部の交通・生活利便性の高いマンション需要が高まっているが、よりライフスタイルに合わせた設計が可能な戸建て住宅の余地はまだあると考えている。新商品で、戸建てならではの魅力を提案する」と抱負を述べた。


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