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東京・京橋の再開発のビル名「KYOBASHI EDOGRAND」に/日土地他

左から同社京橋事業部長の永藤厚志氏、同社代表取締役社長の平松哲郎氏、京橋アドバイザーの北原照久氏、Toshi Yoroizukaオーナーシェフの鎧塚俊彦氏、京橋二丁目西地区市街地再開発組合理事長の北原敬三氏。ケーキは同施設をモチーフにしたスペシャルケーキ
「京橋エドグラン」外観イメージ

 日本土地建物(株)は19日、同社が特定業務代行者代表企業として推進している「(仮称)京橋再開発プロジェクト」(東京都中央区)の名称を「KYOBASI EDOGRAND(京橋エドグラン)」に決定したと発表した。

 名称には「江戸時代から連綿と続く壮大なまちづくりの歴史と粋や人情を受け継ぎ、京橋から新たなビジネスと文化を創造し、日本の未来のグランドデザインを描きたい」という思いを込めた。

 東京メトロ銀座「京橋」駅直結、JR「東京」駅徒歩5分。延床面積11万3,553.53平方メートル。鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造地上32階地下3階塔屋2階建て。保存・再生した歴史的建築物棟「明治屋京橋ビル」と新築する再開発棟の2棟で構成し、オフィス、店舗、公共公益施設からなる複合施設。

 建物は中間免震構造を採用し、震度6程度の大地震においても主要機能を確保。72時間運転可能な非常用発電設備、建物被災度判定システム等も導入し、BCP支援機能を提供する。また、災害時には数千人の帰宅困難者を最大3日間受け入れる体制とスペースを確保するなど、京橋エリアの防災拠点としての役割も果たす。

 低層店舗エリアには、パティスリー「ToshiYoroizuka(トシ ヨロイズカ)」の旗艦店をはじめ飲食、物販、サービスなど30店舗が入店予定。また、高さ約31mの吹き抜けの「ガレリア空間」など多様なオープンスペースを設け、「東京で、いちばん心地のよい居場所がある街」を目指す。また、高層部のオフィスは1フロア約820坪とし、企業の多様なニーズに応える空間を実現。すでに2社の入居が決定している。

 同日、名称発表会で挨拶に立った同社代表取締役社長の平松哲郎氏は、「われわれの役割は人々が働きたくなる、訪れたくなる、住みたくなるという魅力あるまちづくりを通じて、社会に貢献していくこと。京橋においても、地権者、働く人、訪れる人とともにまちを育てていくことが大切と考える。同エリアが国内外のビジネスの飛躍の舞台として、また東京駅、銀座、日本橋と賑わいが連続していくような未来をつくるため、今後も力の限りを尽くしていく」と述べた。
 
 なお、オープンは2016年10月末を予定する。


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