東京都は19日、都営住宅の建て替えを含む一体開発「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト」の事業方針を公表した。
同プロジェクトは、老朽化した「都営青山北町アパート」(東京都港区)を建て替えると共に、都有地を活用して青山通り沿道と一体的なまちづくりを進めるもの。地域の回遊性や防災性を高める広場空間や賑わいの中心軸となる歩行者空間を整備する。
活用する都有地の面積は約4.0ha。居住推進ゾーンと業・商複合ゾーンに分け、居住推進ゾーンでは官民が連携して快適な居住環境を整備。業商複合ゾーンには高いオフィス機能などを誘致する。
都営住宅を高層化することで、低層部に保育園と児童施設を併設、児童遊園も整備する。創出した用地を活用して民間活力も生かした青山通り沿道との一体的なまちづくりを展開。最先端の文化・流行の発信拠点の形成に加え、まちの価値を高めるためのエリアマネジメントも実施していく。
2016年度に都営住宅の建て替えに着手し、民活事業の事業者を公募。21年度以降、青山通りと一体的な開発検討区域の整備に着手する計画。