(独)都市再生機構(UR都市機構)西日本支社は、29日にUR賃貸住宅としては全国初となる、在宅療養・介護・リハビリを提案・体験できるモデルルームを「森之宮第2団地」(大阪市城東区、管理戸数1,659戸、1976年管理開始)に開設する。
大阪府と大阪市では2014年1月より、「スマートエイジング・シティ」(「ヘルスケア」や「エイジング」をコンセプトとして、人口減少・超高齢社会の課題を解決した活気あるまちづくり)の具体化に向け、人口減少・超高齢化、集合住宅特有の社会的関係性の希薄化、高齢者のみ世帯の孤立化などの課題が顕著である大阪市城東区森之宮地域をモデル地域の1つとしていた。それを受け、15年11月に、同エリアで大規模団地を運営するUR都市機構と団地に隣接して病院を運営する社会医療法人大道会森之宮病院、大阪市城東区は「森之宮地域におけるスマートエイジング・シティの理念を踏まえたまちづくりに関する協定」を締結。同年12月に、UR都市機構は「森之宮団地」(大阪市城東区、管理戸数933戸、1967年管理開始)および「森之宮第2団地」において「地域医療福祉拠点の形成」に向けた取り組みに着手していた。今回、その第1弾となる。
住戸は間取りや改修工事に制約があっても、UR賃貸住宅に住み続けることが可能ということを示すため、大幅な改修はせず、介護用イスやトイレ用アームレスト、各所への手すり設置といった福祉用具の導入にとどめている。間取りは3LDK。大阪市営地下鉄中央線・長堀鶴見緑地線およびJR大阪環状線「森ノ宮」駅から徒歩約10分に立地する。
月~金曜日の10~12時、13~17時に一般公開する。社会医療法人大道会の理学療法士・作業療法士等のスタッフによる身体機能や生活状況に応じた暮らし方の提案・介護手技指導を行なう。
UR都市機構は住戸を無償提供。大道会の医療・介護・福祉の専門スタッフもボランティアで監修、協力を行なっている。