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“家らしさ”重視した5階建てモデルハウス/ミサワホーム

5階建てモデルハウスの外観
天井高3.7mの4階LDK

 ミサワホーム(株)は28日、総合住宅展示場「板橋高島平ハウジングステージ」(東京都板橋区)に2日オープンした同社初の鉄骨造5階建てモデルハウスをプレス向けに公開した。

 近年、都市部を中心に、賃貸・店舗併用や二世帯住宅の需要の高まりから3階建て以上の中層住宅のニーズが強まっている。同社ではこれまで一般建築を対象とする「特建」部門が担当。しかし、ここにきて同社にも3階建て超の住宅のニーズが多く寄せられるようになってきたことから、同社の住宅営業部門でもそうしたニーズに対応できるよう、今春の商品化を見据えてモデルハウスを建築した。

 モデルハウスは「家らしさ」を重視して外観をデザイン。同社商品開発本部構造技術課長兼施設設計技術課長の中庄谷 博規氏は「4階建て、5階建ての建物は、オフィスビルのような外観になることが多いが、あくまでも“住宅である”ことを意識し、ミサワらしいシンプルさを演出した」と語る。中層以上の建築物の外部の部材には、台風などによる強風に耐えられるよう、高い強度が必要なことから、同社の住宅に採用しているルーバーやバルコニー手すり、外壁タイルなどをベースに、強度を高めた部材を開発した。

 延床面積331.41平方メートル。1階は店舗・コミュニティスペースを想定し、2階は賃貸住宅、3・4階を自宅、5階は大容量収納「蔵」とした。4階に配した自宅LDKは天井高3.7mとビル用サッシを使った大開口窓が特徴。「4階の大窓は住宅用のサッシでは対応できなかったため、ここだけはビル用のサッシを使用しています」(中庄谷氏)。

 オープンから17日までの来場者数は400組と集客は非常に好調で、商談移行率も高い。高齢層は賃貸併用住宅、若年層は二世帯住宅を求める傾向が強いという。今春の商品化までに、施工体制の強化などを行ない、販売坪単価100万円未満で市場投入できるよう、当モデルハウスを中心にユーザーニーズの分析を行なっていく。


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