父親支援・男性のワークライフバランスに関連した事業を展開するNPO法人ファザーリング・ジャパン(東京都千代田区、代表理事:安藤哲也氏、以下、FJ)と(一社)日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)はこのほど、共同で「イクボスリフォーム企業同盟」を設立した。
「イクボス」とは、職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指す。なお、男性管理職に限らず女性管理職も対象。
FJは2014年11月に、大企業11社(現在39社)との間に「イクボス企業同盟」を設立している。今回は、中小企業が大多数のリフォーム企業間で、ネットワーク構築による、成功事例などの情報共有を目的に設立。今後は業界の働き方改革、女性の活躍できる職場づくり、離職率の改善、新卒中途採用の優位性などを目指していく。
参加企業は、(株)OKUTA、山商リフォームサービス(株)、リクルート住まいカンパニー、リフォーム産業新聞社など13社。今後も加盟社を増やしていく予定。
27日に実施した記者発表で、挨拶したJERCO代表理事の中山信義氏は「リフォーム業界は中小企業がほとんど。人材育成に手をかけられず、社員もなかなか自分の時間が取れないのが現状。それを打破するため、FJと提携し業界の健全化に立ち上がった。会員だけでなく業界全体全体のより一層のレベルアップを目的に、職場の労働条件向上等を図っていきたい」などと述べた。
また、FJ代表理事の安藤哲也氏は、「育児をする男性、イクメンが生息しづらい業界の一つが建設業界。今回はJERCOの意向を受け、イクボスの文化をまずリフォーム分野で広めていければと、一緒に手を取り合った。これからは若い人が会社を選ぶ基準は、給料やブランドより働きやすさ。そのアピールの一つとして“イクボス”をキーワードにして欲しい」などと述べた。