不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

経営者の平均年齢60歳に迫る。不動産業はトップの61.1歳/TDB調査

 (株)帝国データバンクは26日、「2016年全国社長分析」を発表した。15年末時点で同社が保有する企業概要ファイル約146万社からデータを抽出。社長の年齢と15年1年間の社長交代状況を分析した。

 社長の平均年齢は、1990年代から一貫して上昇しており、3年連続の上昇で、15年は過去最高の59.2歳に達した。90年の54歳から5歳高齢化した。社長交代率は、3.88%と前年より0.05ポイント上昇、3年連続上昇と回復基調にある。

 業種別では、「不動産業」が61.1歳でトップ。「製造業」(60.7歳)、「卸売業」(60.2歳)を上回った。70歳代80歳代の経営者が他業種に比べ多いため。業態別でも「貸事務所業」が65.07歳でトップ。「土地賃貸」(64.60歳)、「貸間業」(63.86歳)と不動産関連が上位を占めている。

 同社は「社長の高齢化に伴い事業が縮小する一方で、余った土地やフロアを貸し出す賃料収入が本業を上回るようなケースが多い」と分析している。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら