旭化成(株)は4日、2016年3月期第3四半期決算を発表した。
当期(15年4月1日~12月31日)は、連結売上高1兆4,483億7,900万円(前年同期比1.5%減)、営業利益1,266億4,400万円(同6.7%増)、経常利益1,246億200万円(同2.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益717億4,500万円(同18.8%減)。
住宅・建材セグメントの売上高は4,419億円(同5.0%増)、営業利益は444億円(同6.1%増)で増収増益となった。
住宅事業の建築請負部門では、戸建住宅「へーベルハウス」の引渡戸数が減少したが、不動産部門で大型分譲マンションの引き渡しが増加。リフォーム部門では、改装・設備工事を中心に受注が増加した。
建材事業では、ALC事業や基礎事業の販売量が減少したが、原燃料価格の下落に加え、高性能フェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」の販売が堅調に推移した。
全体では、ケミカル事業で石油化学製品の市況が下落したことなどから、売上高は減収。営業利益は増益となったが、経常利益・当期純利益は、持分法による投資損益や為替差損益が悪化したことで、共に減益となった。
なお通期については、連結売上高1兆9,540億円、営業利益1,640億円、経常利益1,615億円、当期純利益900億円を見込む。