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仲介事業は好調、特別利益計上で最終黒字/サンフロンティア16年3月期第3四半期決算

 サンフロンティア不動産(株)は4日、2016年3月期第3四半期決算を発表した。

 当期(15年4月1日~12月31日)の連結経営成績は、売上高173億5,600万円(前年同期比13.5%減)、営業利益45億2,100万円(同)、経常利益42億2,100万円(同)。資産の入れ替え戦略の一環として固定資産を売却したことにより、特別利益を計上し、当期純利益42億8,300万円(同10.4%増)となった。

 不動産事業は、リプランニング事業において、エリアに最適化したオフィスの創り込みや旧耐震物件の耐震補強、容積率超過の是正に取り組み、事業計画を上回る利益率で物件の販売が進捗した。そのため、翌期以降を見据え、期中における販売を16棟(前年同期は20棟)に抑えたことから、前年同期に比べ売上高は減少、利益は増加した。当期に販売を予定する物件の販売活動、ならびに翌期以降の販売を見込む物件の仕入れは堅調に進捗している。賃貸ビル事業では、高品質、高付加価値の物件を保有し、高稼働率を維持。安定的な賃料収入を確保した。
 その結果、事業全体の売上高は145億5,900万円(同17.8%減)、セグメント利益は48億2,500万円(同1.6%減)となった。

 仲介事業は、売買仲介事業において、不動産コンサルティングによるソリューション力がアップし、不動産投資市場の回復等を背景に案件数、規模ともに拡大したこともあり、前年同期に比べ売上高・利益ともに大幅に増加したことなどにより、売上高は12億3,300万円(同40.4%増)、セグメント利益は10億8,000万円(同45.9%増)を計上した。

 リプランニング事業において、テナント誘致や改修等の商品化プロセスに工夫を重ね、付加価値づくりの最大化に取り組み、利益率が期初計画を上回ったことから、通期予想を修正。連結売上高330億円(前回予想比変動なし)、営業利益73億円(同15.9%増)、経常利益70億円(同16.7%増)、当期純利益72億円(同35.8%増)を見込む。


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