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聴覚ツール「ジェロトーク」を利用した高齢者対応研修を実施/大京グループ

「ジェロトーク」を使ってグループごとにディスカッション。研修の最後には、全員が今後の「行動宣言」を述べ情報を共有し合った

 大京グループは17日、聴覚ツール「ジェロトーク」を利用した高齢者対応スキル研修を実施。同グループ関東支社近郊の事業所長や、本社の技術・営業責任者など29名が参加した。

 「ジェロトーク」とは、自分の声が「加齢により聴覚が衰えた高齢者にどのように聞こえるか」を模擬変換し、体感できるというタブレット型のシミュレーションツール。ベネッセグループの(株)TMJが、聴覚心理の専門家である(株)オトデザイナーズと共同開発したもの。

 研修では、視力・視力・認知機能の低下など高齢者の特性を講義した上で、参加者が実際に「ジェロトーク」を使い、自分の話す言葉がいかに高齢者に伝わりにくいか、また、高齢者にはどう聞こえているのかを体験。その後、高齢者に伝わりやすくするための工夫についてグループごとにディスカッションした。

 参加者からは、「『パ・タ・カ・サ行』から始まる言葉が伝わりにくいことが分かった」「高齢者の気持ちに共感することの大切さに気付いた」「ただ大きな声で話せばいいというわけではないことが分かった」「心理的な対応も必要だと実感した」などの感想が述べられた。

 研修後のプレス向け会見で、(株)穴吹コミュニティ代表取締役社長の豊田耕三氏は「管理会社の目的は、快適で安心なマンション生活のサポート。そのためには、いかにコミュニケーションをとっていくかが課題だが、実はこちらの言いたいことが高齢者にしっかり伝わっていないことが分かった。そこで、高齢者がどんな風に聞こえているのかを知るため、今回の研修を行なった。今回の研修で学んだ『気づき』を、今後の応対に役立ててもらいたい」などと話した。


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