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厳選投資実行で、1口当たり分配金7,000円達成へ/JPR

 日本プライムリアルティ投資法人は18日、2015年12月期決算説明会を開催した。同決算の概要については、15日のニュースを参照。

 当期は、前期に1棟貨しの物件2件分のテナントが同時に退去したことにより営業収益は減少。また当期における物件取得はなかったものの、他物件のリースアップに努め平均稼働率97.4%を維持した。また、賃料の増額改定と新規契約賃料の引き上げを推し進めたことなどにより1口当たり分配金は4期連続で増加。中期目標である6,500円を達成した。

 16年6月期については、スポンサー等とのパイプラインを強化し、ポートフォリオの成長に寄与する都心のオフィス・商業施設の取得を検討。また、賃料等収入において、既存物件の増収基調を継続する見通し。営業収益142億200万円、営業利益68億800万円、経常利益57億8,900万円、当期純利益57億8,800万円、1口当たり分配金6,630円を見込む。

 説明に当たったJPRの資産管理会社である(株)東京リアルティ・インベストメント・マネジメント代表取締役社長の大久保 聡氏は、「28期(15年12月期)については予定通り。厳選投資の実行で29期(16年6月期)以降も増配を続け分配金7,000円も現実のものとして視野に入ってきている。毎期2.5%程度ずつの成長を続けていることを考えれば、あと1年ほどで7,000円を達成できるだろう」と述べた。


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