森トラストグループは、同社が所有する長野県・軽井沢、和歌山県・南紀白浜、山梨県・山中湖、静岡県・修善寺、滋賀県・琵琶湖の「ラフォーレ&リゾーツ」シリーズのホテルを「マリオットホテル」としてリブランドを図る。
2016年より同社が展開する「ラフォーレ&リゾーツ」の大規模リニューアルを計画。18年までに既存ホテル1,000室の改修を目指している。その一環で、昨年10月には今回のリニューアル含め7施設・約1,000室の改修を約160億円投下して実施すると発表(詳細は10月7日付のニュース参照)。その他2施設についてもリニューアルを進めている。
「マリオットホテル」を展開するマリオット・インターナショナル(米国メリーランド州)とは、これまでも「東京マリオットホテル」(東京都品川区)、「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」(東京都中央区)、「コートヤード・バイ・マリオット 新大阪ステーション」(大阪市淀川区)をフランチャイズ形式でオープン。それらでの好調な実績を踏まえ、今回の業務提携に至った。
今回出店する5エリアは、外資系ホテル初出店エリア。国際基準の施設へと大規模リノベーションすることで、近年増加している訪日外国人を地方リゾートへ取り込むことを目指す。16~17年で順次開業していく。
22日に行なった会見で、森トラスト(株)専務取締役、森トラストホテルズ&リゾーツ(株)代表取締役社長の伊達 美和子氏は「“都心も地方も”をテーマに展開していく。インバウンド需要が高まる中、観光業はポテンシャルが高く、ホテルの整備が地方創生の起爆剤になる。都心にあるホテルブランドを地方にも導入することで次代に向けた新たな提案をしていきたい」と述べた。
マリオット・インターナショナルアジア太平洋地域 プレジデント&マネージングディレクターのクレイグ・S・スミス氏は「日本のホテル市場は非常に高いポテンシャルを持っている。今回の契約で、当社は日本のレジャーホテル市場へ、初出店となる。今回オープンするホテルを接点として、今後も地方都市へ展開していきたい」と話した。