積水化学工業(株)住宅カンパニーは25日、近畿地区の部品製造および組立工場(奈良県奈良市)の設備・建屋のリニューアル工事が完成したと発表した。
今回のリニューアル工事には約15億円を投資。見学ルートを1階の工場生産ライン中央の生産設備の近くに配置し、ユーザーへの魅力発信を強化。溶接作業向けを中心に、大型ロボットを従来の約3倍となる23台まで増加するとともに、2つの棟に渡っていた生産ラインを1棟に集約し、生産ラインのレイアウトを大幅に改善した。これらにより、溶接自動化率が向上、従来は現場で行なっていた大工工事組み入れのスペースと人員も確保した。
2016年度は、工場生産化率90%、現場工数70人工(14年度より30人工削減)、溶接自動化率向上98%、工場見学会参加者1万5,000名(14年度比倍増)を目指す。
同社では、「ユニット住宅の競争力の原点は工場にある」とのコンセプトのもと、14年度より「全国8住宅生産工場の魅力化推進計画」を実施。総投資額は約170億円(14~16年度)、17年度には「建築現場工数の30%削減」「工場見学10万人」(14年度5万人)を計画している。