三幸エステート(株)は9日、2016年2月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および6大都市(東京、札幌、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)マーケットデータをまとめた。
東京都心5区のオフィスマーケットは、空室率2.51%(前月比0.23ポイント減)と10ヵ月連続で減少。需給バランスの改善が継続した。空室率の低下に伴い、まとまった空室床を抱えるビルが減少傾向にあり、大口需要の受け皿となるビルで品薄感が強まっている。一方で、新築ビル以外では、比較的小口な需要の成約割合が増加。現空面積は13万2,007坪だが、今後は低下ペースが鈍る動きも予見される。
1坪当たりの募集賃料は1万9,031円(同625円減)と2ヵ月連続の低下に。需給バランスの改善の一方で、賃料水準の上値は重い傾向にある。募集面積は44万6,112坪(同:2万405坪増)。
全国6大都市の空室率は、東京23区3.2%(同0.2ポイント減)、札幌市4.0%(同0.3イント減)、仙台市9.6%(同0.1ポイント減)、 名古屋市4.3%(同0.1ポイント増)、大阪市5.9%(同0.5ポイント減)、福岡市3.2%(同0.4ポイント減)となった。