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東京都心5区の大規模オフィス空室率、11ヵ月ぶりに上昇/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は11日、2016年3月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および6大都市(東京、札幌、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)マーケットデータをまとめた。

 東京都心5区のオフィスマーケットは、空室率2.58%(前月比0.07ポイント増)と11ヵ月ぶりに上昇。賃料の割高感が需要を抑制。既存ビルでの空室床増加に加えて、複数の大規模ビルがまとまった空室を抱えて竣工し、空室率を押し上げる結果となった。現空面積も14万5,670坪(同1万3,663坪増)と上昇した。

 1坪当たりの募集賃料は1万9,199円(同168円増)と3ヵ月ぶりに上昇に転じた。13年以降続いている緩やかな空室率の低下傾向を背景に、マーケットでは貸し手市場との認識が強く、一方で、空室率は下げ止まりに向かう動きもみられ、本格的な賃料上昇に至らないまま市況が潮目を迎える可能性があるとしている。募集面積は44万9,488坪(同3,366坪増)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区3.2%(同変化なし)、札幌市3.5%(同0.5ポイント減)、仙台市8.9%(同0.7ポイント減)、 名古屋市4.5%(同0.2ポイント増)、大阪市5.5%(同0.4ポイント減)、福岡市3.0%(同0.2ポイント減)となった。


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