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極地研より3回目の「南極地域観測功労者表彰」/ミサワホーム

表彰式の様子(極地研 白石所長より表彰)
南極で従事した作業について紹介する浅野氏

 ミサワホーム(株)はこのほど、国立極地研究所(極地研)より、3回目となる「南極地域観測功労者表彰」を受けた。

 同表彰は、南極地域観測隊に人材を継続して派遣し観測活動に貢献した企業を対象に、極地研が毎年行なっている。

 同社は1975年の第17次南極地域観測隊から今年3月に帰国した第56次南極地域観測隊まで、延べ16名のグループ社員を設営系隊員として派遣。受注した建物(累計で36棟、延床面積は約5,900平方メートル)だけでなく、施設や基地設備などのメンテナンスにも携わってきた。なお、現在も第57次南極地域観測隊として社員1名を派遣している。

 また、帰国した社員は社会貢献活動の一環として、南極の大自然と現地での活動や生活の様子など子供たちに伝える出前授業「南極クラス」を全国で展開。これまでに686件、8万1,000人を超える子供たちを対象に実施してきた。

 26日、第56次隊に越冬隊員として参加した浅野智一氏(同社総合研究所テクノロジーセンター南極研究プロジェクトチーム所属)が、報道陣と会見。同氏は、2015年に完成した「自然エネルギー棟」をはじめとする観測棟や居住棟などの建物のメンテナンス、修理について紹介。「南極というこれまでの業務と全く異なる環境での作業経験や建築経験のない隊員への指導など、数々の貴重な経験ができた。物のない中での資源の貴重さや一人ではなにもできないチームワークの大切さも気づいた」などと語った。


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