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北陸3県初、富山でネット・ゼロ・エネルギー・タウンを開発/大和ハウス工業

住宅街区イメージ

 大和ハウス工業(株)は28日、富山市と基本協定を締結し、富山市が進める「セーフ&環境スマートモデル街区整備事業」に着手すると発表した。

 同事業は、富山市立豊田小学校跡地において、持続可能なモデル街区を推進するもの。富山市との公民連携(PPP)事業として、同社は公共施設(公民館・地区センター・図書館分館)を建設し、富山市に売却。住宅街区に戸建住宅(21棟)を分譲する。

 住宅街区に建設する戸建住宅は、すべてに太陽光発電システムと家庭用リチウムイオン蓄電池(6.2kWh)、家庭用燃料電池の3電池を搭載。住宅街区で共有する「まちの太陽光発電所」を設置することで、住宅街区全体のエネルギー消費が実質ゼロとなる「ネット・ゼロ・エネルギー・タウン」とする。富山・石川・福井の北陸3県では初。

 併設する公共施設は、「光ダクト」などのパッシブな技術を用いてエネルギー消費を抑制。太陽光発電システム、リチウムイオン蓄電池、マイクロコージェネレーションシステムを備え、停電等の非常時も地域の防災拠点として機能する。

 住宅街区の事業名称は、「(仮称)セキュレア 豊田本町 スマ・エコ プロジェクト」。開発地は、富山ライトレール「城川原」駅徒歩12分に位置。開発面積は約8,487平方メートル(うち公共施設:約2,348平方メートル、住宅街区:約6,139平方メートル)。販売開始は2017年5月頃の予定で、販売価格は未定。


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