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“農業女子”の知恵を生かした戸建てコンセプトモデルを完成/東洋ハウジング

「na go mi no N-jyo」外観
玄関はシューズインクローゼットを含め5畳ほどの土間に。開口部も2方向に設けるなど、農業女子の声を反映した工夫を盛り込んだ
キッチンとウッドデッキの間にも土間を用意。カウンターも設け、伝票整理などもできるように配慮した
玄関からトイレ、浴室まで短い動線で到達できるよう工夫
物販やワークショップなどを行なった“収穫祭マルシェ”にも多くの来場者が

 (株)東洋ハウジング(千葉県鎌ケ谷市、代表取締役:西峰秀一氏)は4日、“農業女子”と考えた戸建てのコンセプトモデルハウス「na go mi no N-jyo」の完成発表会を開催した。

 農林水産省が推進する、女性農業者が日々の生活や仕事などの中で培った知恵を新たな商品やサービスなどと結び付け、広く発信するという「農業女子プロジェクト」に同社が賛同。同社スタッフと農業女子が、農作業と家事や育児を楽しく両立し、豊かに暮らすことのできる住まいのあり方を共に検討。3年がかりでコンセプトモデルを完成させた。

 モデルハウスは、同社が分譲する千葉ニューエコタウン(千葉県印西市)に開設。敷地面積185.93平方メートル、延床面積129.01平方メートルの2階建て。「農作業をしながら、家事、子育てにも奮闘する農業女子の生活を楽に、楽しくする」(西峰氏)ことを念頭にプランニングした。

 玄関の土間を大きくとり、ミニショップやワークショップの開催、仲間とのお茶会も開ける「Domaポーチ」や、南面に設けたウッドデッキには野菜などを洗える屋外シンクを設け、さらにキッチンの手前にもカウンター付きの土間を開設。汚れたまま伝票整理などのデスクワークができるように配慮した。

 トイレや浴室も、玄関から短い動線で到達できるようにしたほか、容量の大きいパントリーや、子供の勉強を見ながら家事ができるようキッチン前にカウンターを設置するなど、さまざまな工夫を盛り込んでいる。

 プロジェクトを担当した設計部次長の前田春子氏は「農業女子にとっては日々が土との戦いと聞いたので、とにかく土間スペースを広くとり、日常のストレスを減らしてもらうよう工夫した。農業女子だけではなく、泥遊びをする子供を持つ家、園芸や家庭菜園を楽しむ家庭からも、広く支持を得られるはず」と語った。

 モデルルーム公開に併せて当日は、収穫祭マルシェも開催。野菜や菓子、インテリア雑貨などの販売やワークショップなどが行なわれ、多くの人でにぎわった。


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