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営業収益3期連続の増加、8期ぶりに過去最高/住友不販16年3月期決算

 住友不動産販売(株)は11日、2016年3月期決算を発表した。

 当期(15年4月1日~16年3月31日)は、連結営業収益719億1,600万円(前期比3.7%増)、営業利益153億9,200万円(同8.7%増)、経常利益154億9,700万円(同7.7%増)、当期純利益102億1,600万円(同14.0%増)。主力の仲介業務が7期連続の増収、営業収益は3期連続の増収で、8期ぶりに過去最高を更新した。

 仲介業務の取扱件数は、リテール・ホールセール両部門とも件数を伸ばし、3万5,987件(同5.9%増)と過去最高を更新。ホールセール部門の取扱高の減少をリテール部門でカバーし、取扱高は1兆656億5,400万円(同増減なし)と2期連続で1兆円の大台を突破。営業収益は563億300万円(同3.7%増)と7期連続で増収となり過去最高を更新、営業利益も165億9,000万円(同6.4%増)を計上した。

 受託販売業務では、供給戸数が09年度以来の4万戸割れで2期連続の減少となったが、年間を通した契約率は70%超とおおむね堅調に推移した。関西圏・東海圏の優良物件が業績に寄与し、取扱件数は4,475件(同10.0%増)、取扱高は1,872億9,400万円(同16.4%増)。営業収益は54億5,200万円(同16.0%増)、営業利益は11億200万円(同20.3%増)の増収増益となった。

 なお次期については、連結営業収益786億円、営業利益158億円、経常利益159億円、当期純利益107億円を見込む。

 また同社は、17年3月期から19年3月期までの3ヵ年を対象期間とする中期経営計画(第5次中期経営計画)を策定した。サービスの拡充、企業認知度のさらなる向上を図るとともに、主力の仲介部門の持続的成長による業績拡大等を推進し、3ヵ年合計で過去最高業績の更新を目指す。

 連結数値目標は、営業収益2,510億円(第4次実績比22%増)、営業利益500億円(同11%増)、経常利益503億円(同10%増)、当期純利益342億円(同19%増)。


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