(株)西武ホールディングスは、12日、2016年3月期決算を発表した。
当期(15年4月1日~16年3月31日)は、連結営業収益5,080億8,100万円(前期比5.5%増)、営業利益659億5,600万円(同32.9%増)、経常利益585億2,500万円(同39.0%増)、当期純利益572億700万円(同63.9%増)の増収増益。
不動産事業セグメントは、西武線沿線にオープンした商業施設「エミオ池袋」「エミオ新所沢」などの寄与、軽井沢分譲地での大型区画販売などにより、営業収益496億9,000万円(同2.3%増)と増収。営業利益については、前期に実施した西武立川南の土地売却などにより、145億2,800万円(同1.6%減)の減益となった。
ホテル・レジャー事業は、訪日外国人需要の伸びで平均販売室料が上昇。稼働率の上昇も相まって、営業収益1,880億2,100万円(同7.4%増)、営業利益206億2,800万円(同48.4%)となった。
次期は、営業収益5,142億円、営業利益484億円、経常利益407億円、当期純利益295億円を見込んでいる。
併せて、中期事業計画(16~18年度)を発表。不動産事業では、「東京ガーデンテラス紀尾井町」の開業と着実な運用、池袋旧本社ビルの建替え、高輪・品川エリア、芝公園エリアの開発を検討を進めると共に、沿線商業施設のさらなる拡充、西武版CCRCの構築などを進めていく。
18年度の目標は、グループ全体で営業収益5,589億円(15年実績比10.0%増)、営業利益664億円(同0.7%増)EBITDA1,210億円(同13.4%増)。不動産事業では、営業収益675億円(同36.0%増)、営業利益165億円(同13.7%増)を掲げた。