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BELCA賞表彰式を開催。10物件を表彰/BELCA

山内会長から各受賞者に表彰状が手渡された

 (公社)ロングライフビル推進協会(BELCA)は16日、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)で第25回「BELCA賞」(選考委員会委員長:内田祥哉・東京大学名誉教授)の表彰式を開催した(関連記事:2月29日付のニュース)。

 同賞は、長年にわたって適切に維持保全され、長期的な維持保全計画を持つ建築物や、社会変化に対応したリフォームで再生した建築物を表彰することで、良好な建築ストックの推進に役立てるのが目的で、1991年よりスタートした。長年にわたり適切に維持保全がなされている建築物を「ロングライフ部門」、価値向上を目指してリフォーム等がなされた建築物を「ベストリフォーム部門」で表彰する。

 今回選ばれたのは、ロングライフ部門が「大倉山ハイム3~8号棟住宅」(横浜市港北区、79年竣工)、「旧ジェームス邸」(神戸市垂水区、34年竣工)など7物件、ベストリフォーム部門は「三越銀座店」(東京都中央区、68年竣工)など3物件。

 選考委員会委員長代理として総評した三井所 清典氏((公社)日本建築士会連合会会長)は、「建築寿命を延ばすため、さまざまな技術が開発されていると感じた。BELCA賞の認知は広まっているが、9県においてはいまだ受賞建築物がない。未受賞地域からの応募に期待したい」と話した。

 同協会会長の山内隆司氏(大成建設(株)代表取締役会長)は、「受賞物件は累計で246件となった。いずれも、わが国の建物のロングライフ化の意義をアピールするものであり、今後も日本の建築物の長寿命化に寄与していきたい」などと述べた。


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