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増収増益。取得資産総額1兆円目指す/JRE16年3月期決算

 ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は17日、2016年3月期決算説明会を開催した。

 当期(15年10月1日~16年3月31日)は、営業収益305億8,900万円(前期比2.0%増)、営業利益123億5,200万円(同2.5%増)、経常利益108億1,600万円(同3.1%増)、当期純利益107億5,300万円(同2.6%増)、1口当たり分配金は8,121円(同120円増)だった。

 期中、ポートフォリオの質向上を図る資産入れ替えの一環で、「広小路栄ビルディング」(愛知県名古屋市)、「京都四条河原町ビル」(京都府京都市)をそれぞれ譲渡。譲渡価格は合計43億6,600万円。なお、取得物件はなし。当期末における同投資法人が保有するポートフォリオは68物件、取得価格総額9,234億4,800万円、総賃料可能面積82万381平方メートル。稼働率は98.3%。

 なお、16年9月期については、営業収益305億6,000万円、営業利益122億8,000万円、営業利益108億1,000万円、当期純利益108億円、1口当たり分配金8,250円を見込む。

 同日行なった決算説明会で資産運用会社であるジャパンリアルエステイトアセットマネジメント(株)代表取締役社長の梅田直樹氏は、「前期に取得した物件等の通期稼働により16年3月期は順調に推移した。ここ1、2年はマーケット環境が良いので、しばらくはテナントの入れ替えや、賃料改定による増収傾向は緩やかながら継続するものと思われる。また、現段階では物件取得の予定はないが、チャンスがあれば積極的に厳選投資を行ない、取得資産総額1兆円を目指していきたい」などと述べた。


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