YKK不動産(株)は16日、同社が富山県黒部市で開発を推進しているパッシブタウンにおける第3期街区建設計画概要を発表した。
同事業は、自然エネルギーを活用し、電力や化石燃料などのエネルギー消費を抑えたまちづくり・住まいづくりを提案するプロジェクト。第3期街区は「既存ストック活用による単身者向け省エネルギー住宅モデルの提案」を計画方針に、既存の同社社宅「YKK芽堂社宅」のJ棟とK棟の2棟を活用したリノベーションを実施する。
「帰りたくなるプライベート空間」「集えるコミュニティ空間」「豊かなエクステリア空間」をコンセプトに、既存建築の外皮強化(断熱気密化)による温熱環境の改善を図り、構造的安全性を担保しつつ、住戸バルコニーと屋上庭園などの外部空間および、エレベータ、コミュニティキッチンなどの共用部を新設。2棟それぞれで異なる国際的エネルギー建築評価企画の取得などを行なっていく。
敷地面積4,871平方メートル。鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)で、J棟は地上4階建て、K棟は地上3階建て。総住戸数はフラット26戸、メゾネット8戸、計36戸。入居募集は、J棟が17年1月、K棟が同年4月、入居開始はJ棟が同年4月、K棟が同年7月を予定する。