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「虎ノ門ヒルズ」の通期稼動等が寄与し、増収増益に/森ビル16年3月期決算

 森ビル(株)は17日、2016年3月期決算の説明会を開催した。

 当期(15年4月1日~16年3月31日)の営業収益は2,591億円(前期比1%増)、営業利益は688億円(同10%増)、経常利益は573億円(同変化なし)、当期純利益は545億円(同8%増)と増収増益。営業利益は3期連続、経常利益は5期連続で過去最高を更新した。

 主力の賃貸事業では、14年6月に竣工した「虎ノ門ヒルズ」の通期稼動が大きく寄与。その他、オフィス、住宅共に高い稼働率を維持し、セグメント売上高は1,475億円(同1.6%増)となった。また、稼働率は97%と、高水準を維持した。

 住宅事業では、分譲マンション「フォレストテラス鳥居坂」(東京都港区)が竣工し、セグメント売上高は582億円(同変化なし)に。施設営業事業はセグメント売上高288億円(同13.4%増)を計上した。

 決算説明会において同社取締役専務執行役員の大塚順一氏は、「賃貸事業では、オフィス・住宅ともに高い稼働率を維持することができた。また、『虎ノ門ヒルズ』内のホテル『アンダーズ 東京』などのホテル事業も好調に推移した。今後も虎ノ門エリアを中心としたプロジェクトが控えており、良いまちづくりを推進していきたい」と話した。

 次期については、引き続き賃貸事業やホテル事業などが好調に推移する見込みであることから営業収益2,650億円(2%増)と増収を見込んでいるが、新規住宅の竣工や、固定資産の売却などの予定がないことから、営業利益は590億円(同14%減)、経常利益は510億円(同11%減)、当期純利益は300億円(同45%減)と減収となる見込み。


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