大阪府住宅供給公社はこのほど、「寝屋川香里三井C団地」(大阪府寝屋川市、総戸数340戸)の外装リニューアルの完了を発表した。
同公社では、昭和40~50年代に建てられた団地のストックを約1万戸管理しており、現在住戸リノベーションなどの長期有効活用事業に取り組んでいる。
築30年以上の公社団地に住んでいる人を対象にアンケートを実施したところ、団地の外観デザインに「満足している」との回答はわずか18%にとどまった。こうした現状を踏まえ、建物外の生活空間に合わせて再構築することが重要との考えに至り、外装リニューアルなどの屋外環境整備を推進している。
今回のリニューアルは、周辺に公営団団地が密集しているため、他の団地と区別がつき、かつ周辺のまちなみや自然との調和を図れるような色彩デザインとした。カラーデザインコンセプトは、「Harmony and Rhythm」。団地という統一感の中に感じられる、適度な変化やリズムと自然風景のような住宅景観を作り出した。
「寝屋川香里三井C団地」は、京阪本線「香里園」駅より京阪バス約12分でバス停より徒歩約3分。鉄筋コンクリート造5階建てで、1971年築。
同公社では、今後も地域のまち並みに調和した景観を維持・増進するため、こうした取り組みを積極的に推進していくとしている。