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新築・中古の枠にとらわれない商品・サービスの提供で成長図る/コスモスイニシアが新中計

 (株)コスモスイニシアは、2016~18年度を計画期間とする中期経営計画を始動した。

 人口年齢構成・世帯人数構成の変化、中古住宅・ビルストック再生・流通市場の拡大、建て替え・大規模修繕解決ニーズの増大、資産運用・相続対策ニーズの高まりなどの事業環境の変化に対応し、経営基盤の強化と事業ポートフォリオの変革を推進する。

 新築・中古・賃貸などで分けていたセグメントをBtoC商品・サービスを束ねる「レジデンシャル事業(新築マンション、新築戸建て、リノベーションマンション、リテール仲介、中古マンション買取再販など)」と、BtoBビジネス中心の「ソリューション事業(投資用不動産、マンション・オフィスビルサブリース、法人仲介、不動産コンサル)」に大別する。

 レジデンシャル事業は、縮小均衡の新築マンションを、リテール仲介・リノベーション工事、買取再販が補う形で伸ばす。新築マンションは、15年度売上計上896戸に対し、18年度は550~600戸計画に減少。リテール仲介・リノベーション工事収入は15年度9.5億円を18年度12億円に、買取再販は15年度売上計上159戸を18年度400~450戸へと倍増させる。これにより、事業全体では18年度の売上高525億円(15年度比0.3%減)、営業利益30億円(同変動なし)とする。

 ソリューション事業は、事業用不動産を所有する法人を会員組織化し、事業用不動産のソリューションをワンストップで提供し、事業機会を拡大していく。投資用不動産販売売上を18年度には約260億円(同306%増)、マンションサブリース戸数約1万2,000戸(同62%増)、ビル約6万8,000平方メートル(同300%増)とし、事業全体では18年度の売上高434億円(同97.2%増)、営業利益33億円(同135.7%増)と倍増させる。

 計画最終年度の18年度は、売上高1,050億円(同20.6%増)、営業利益50億円(同42.8%増)が目標。19日会見した同社代表取締役社長の高木嘉幸氏は「新築・中古といった従来の枠にとらわれず、多様化するニーズに対応した商品・サービスを展開する」などと、抱負を語った。


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