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戸建事業、流動化事業が牽引。過去最高の売上、利益達成/オープンハウス16年9月期第2四半期決算

 (株)オープンハウスはこのほど、2016年9月期第2四半期決算を発表した。

 当期(15年10月1日~16年3月31日)の連結売上高は1,171億6,300万円(前年同期比49.1%増)、営業利益151億6,000万円(同77.2%増)、経常利益146億9,700万円(同80.7%増)、当期純利益94億2,400万円(同85.4%増)と、第2四半期では過去最高の売上・利益となった。

 不動産仲介事業は、15年10月に開設した新横浜営業センターを加え17店舗で営業活動を展開。仲介件数1,196件(同123件増)、売上高38億7,900万円(同14.3%増)、営業利益13億2,700万円(同13.3%増)を計上した。

 戸建事業は、新築マンションに対する戸建て優位性を武器に引き渡し件数561件(同133件増)と伸ばし、土地販売、請負を含めた売上高は591億3,200万円(同32.8%増)、営業利益69億8,800万円(同81.9%増)となった。建築請負のアサカワホームは、オープンハウスグループからの請負件数が大幅に増加し、売上高177億9,200万円、営業利益は7億2,900万円となった。

 流動化事業は、金融緩和政策を背景に収益不動産取引が活発化し、引き渡し件数98件(同45件増)、売上高384億7,800万円(同80.8%増)、営業利益64億5,900万円(同95.2%増)と大きく伸長した。

 好業績を受け、通期業績予想も上方修正。連結売上高2,450億円(前回発表比2.1%増)、営業利益290億円(同16.0%増)、経常利益280億円(同16.7%増)、当期純利益180億円(同16.1%増)とした。また、期末配当も1株当たり50円(同10円増)と増配する。

 20日の決算説明会で挨拶した同社代表取締役社長の荒井正昭氏は「主力の戸建事業は、製版一体による価格競争力と迅速な判断、市場占有率が高まることによる価格コントロールという当社独自の強みがある。都心部で細かい仕事を積み重ねていくというビジネスでは、競合もいない」と語った。


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