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シェア型賃貸住宅、2020年までに5,000戸供給目指す/グローバルエージェンツ

外観は既存を極力生かし、看板・照明等でデザイン性を向上
仕事や作業に集中できるよう設けられた共用部のワーキングスペース
専有部は既存を生かしたシンプルなワンルーム
メインエントランス横には自転車に関するツールを飾りで設置。一部使用することができる

 (株)グローバルエージェンツは、同社が展開する「ソーシャルアパートメント」の供給を加速する。

 「ソーシャルアパートメント」とは、プライバシーが確保されたワンルームマンションに、カフェ・レストラン並みに商業デザイン費用を投じた共用部を備えたシェア型賃貸住宅。共用部に50~150平方メートルを割くためレンタブル比は下がるが、賃料を相場より20%程度上げることでその分を賄える。
 同社はこれまで、20~30歳代の社会人をターゲットに、首都圏を中心に35棟・約2,000戸を供給。「さまざまな人と交流を図りたい」「充実した設備を楽しみたい」といったユーザーに人気を集め、全物件の年間平均稼働率は93%と高水準を維持する。

 27日会見した同社代表取締役の山崎 剛氏は「2020年までに5,000戸の供給を目指す」と述べ、現在展開を始めている関西圏や海外都市での積極展開のほか、ディベロッパーとの戦略的業務提携の拡大、運営を断念した他社の類維持物件の継承などを進めることを明らかにした。

 また同日には、「ソーシャルアパートメント」第35弾となる「ネイバーズ二子玉川」(東京都世田谷区、総戸数75戸)を報道陣に公開した。

 鉄筋コンクリート造4階建て。東急田園都市線「二子玉川」駅より徒歩20分、同駅より東急バス「砧南中学校前」停留所目の前に立地。1992年築のワンルームマンションタイプの社員寮を同社が借り上げ、1棟リノベーションしたもの。駅からは遠いものの、人気エリアであることを踏まえて事業化に至った。

 1階は、元食堂だったスペースを大型キッチンやダイニングスペース、120インチの大型スクリーンのあるシアタースペース、Wi-Fi完備のワーキングスペースといった共用部に変更。元大浴場だった場所は男女別の浴室とマッサージチェアを置いたヒーリングスペースに改装した。
 “自転車”をデザインテーマにしていることから、屋内駐輪場を完備しているほか、メインエントランス脇には、自転車に関するツールを設置。随所に自転車にまつわるチョークアートなどを施している。
 専有部は3点ユニットバスとミニキッチンがある1K(5.6畳)の間取りをほぼそのまま活用している。

 賃料は5万7,000~7万8,000円(最多価格帯6万8,000円、短期・長期契約で変動有り)。5月1日の入居開始時点で同社がオープンルームとして確保している分を除き、満室状態。「通常50~60戸規模で3~4ヵ月で満室となることから歴代でも最高実績といえる」(山崎氏)という。


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