新日鉄興和不動産(株)は1日、同日着工した「ホテルオークラ東京本館建替計画」(東京都港区)の高層棟オフィス部分におけるオフィス賃貸事業の概要を明らかにした。
同計画で建設する高層棟は、ホテル・オフィス・店舗などで構成する複合ビル。敷地面積約2万平方メートル。地上41階地下1階建てのうち、8~25階をオフィスとする予定で、オフィス部分の延床面積は約6万4,000平方メートル。2019年春の竣工を予定している。
オフィス部分は基準階面積約2,300平方メートル、天井高2,850mmの整形フロアとし、レイアウトの自由度を高める。ホテルとの一体開発であることを生かし、ワーカーをサポートするホテルサービスデスクの設置など、一般のオフィスビルに比べてサービス面を拡充する。また、非常用発電機やガスコージェネレーションシステムによってオフィス専有部への72時間給電を可能にするなどBCP対策も実施する。
オフィス賃貸事業については、大成建設(株)、(株)ホテルオークラ等と組成した特別目的会社(SPC)を通じて展開していく。同SPCが3月30日にホテルオークラからオフィス床相当の土地共有持分の譲渡を受け、竣工後にオフィス部分の取得を予定している。同社と大成建設は、SPCからオフィスの企画、テナント募集、運営管理業務等を受託していく計画。