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いえらぶGROUPと提携。物件サイトと業務支援システムを刷新/東京都不動産協同組合

7月1日にリニューアルする「ハトさん」トップ画面
握手を交わす瀬川理事長(写真左)と岩名社長(同右)

 (公社)東京都宅地建物取引業協会の会員で構成される東京都不動産協同組合(瀬川信義理事長)は、不動産業務支援を手掛ける(株)いえらぶGROUP(東京都新宿区、代表取締役:岩名泰介氏)と業務提携。新たな業務支援システム「ハトさんCLOUD」と物件情報サイト「ハトさん(ハトマーク東京不動産)」を、7月1日から稼働する。

 (株)セールスフォース・ドットコムに委託していたこれまでのシステムが、会員ニーズへのきめ細やかな対応が難しかったことや、物件公開と管理機能を合わせ有料(月額5,300円)だったことから気軽に利用できず、利用会員数が伸び悩むなど問題を抱えていたため、今年3月いえらぶGROUPと提携し、新たなシステム構築を進めていた。

 新システムは、物件登録・公開、画像登録、顧客管理、チラシ・間取り図作成など業務支援などの基本機能を無料で利用できるのが特長。さらに、有料オプションとして、物件・契約台帳管理、入出金管理、収支報告書作成などの管理機能を備える。また、「ハトさん」については、新たにフリーワード検索や、地図検索、ローンシミュレーション、ストリートビュー(スマホサイト)などを導入した。有料部分については、6月末までの受付については、月額3,000円とし、既存利用会員の移行を促す。

 旧システムは、会員約1万3,500社のうち、直近では650社が利用していた。新システムへの移行を機に、4,000社の利用登録、2,000社の有料利用を目指す。4月1日から利用受付を行なっており、すでに700社強の利用意向を得た。うち、約300社が有料利用を希望している。今後も、会員向け研修会などを通じて、利用会員獲得を加速する。

 新システム稼働を前に会見した瀬川理事長は「今回のリニューアルにより、フルスペックの利用についても負担が減るなど、納得して、気軽に利用して頂けるシステムになったと思う」などと語った。また、岩名社長は「当社には300名のスタッフがおり、システム開発だけでなく、会員の皆さまの導入にあたっても不便なくお使いいただけるようフォローし、不満点があれば随時改修していく」と語った。


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