三井ホーム(株)のグループ会社である三井ホームコンポーネント(株)は15日、林野庁の補助事業のCLTを用いた事務所棟(埼玉県加須市)および独自開発のコネックストラスを用いた大規模木造倉庫棟が竣工したと発表した。
CLTは、クロス・ラミネーテッド・ティンバーの略で、板状のひき板を、繊維方向が直交するように重ねて接着した大判パネル。コネックストラスは、独自開発したステンレス製接合金物「コネック」をトラスと呼ばれる堅固な構造方式に使用した木質トラス。これまで木造で不可能とされていたロングスパン(大空間)の建築を実現する。
今回竣工した事務所棟は、地上2階建て、延床面積251.88平方メートル。ツーバイフォー工法に国産材のCLTを組み合わせた初の試みとなる。床の衝撃音対策、外壁と天井の断熱兼仕上・下地用途として、床・外壁・天井部分にCLTを活用。
今後は各性能の測定実証・施工合理化の可能性などの検証を行ない、今後のCLTの幅広い活用に向けて可能性を追求していく。