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リフォームに特化した資格制度を創設/JERCO

「中小企業では、社員教育が難しい面がある。新制度を使ってレベルアップを図ってほしい」などと話す中山会長

 (一社)日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)は22日、第8期定時総会を開催。現職の代表理事会長・中山信義氏が再選されたほか、第8期事業方針を決定した。

 当期は、(1)悪徳・悪質なリフォーム会社より消費者を守る施策を推進、(2)消費者がリフォーム会社を選ぶ規準を明確にするため、ジェルコ独自の資格制度と優良な会社の見える化する制度を制定、(3)地方行政との連携、などを中心に推進していく。

 (2)については、「住宅リフォーム総合技術者(2級)、(1級)」を創設。リフォームに特化した資格制度で、2級では、工事の進め方や点検・補修、リフォームの関連法規や制度を学び考査の上、合格者に認定証と登録カードを配布する。資格取得者は接客時に提示することで顧客に安心感を与えることができる。

 当初は会員企業に勤務している者を対象とする。1級については内容を検討中で、さらに難易度を高めていく考え。

 同協会会長の中山信義氏は総会後の記者会見において、「リフォーム業は資格がなくても営めるため、悪質な事業者がいることも事実。今回創設した資格により、優良な事業者が明確になる仕組みをつくっていきたい。会員増強にも注力し、1,000社体制を構築したい」と話した。


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