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戸建分譲事業が好調、契約戸数が13%増/ポラス16年3月期決算

戸建分譲の好調について、「低金利の影響は大きい」と語る中内氏

 ポラス(株)は27日、2016年3月期決算会見を開き、同社代表取締役でグループ代表の中内 晃次郎氏が概要を説明した。

 当期(15年3月21日~16年3月20日)は、連結売上高1,742億6,400万円(前期比0.5%増)、営業利益99億3,400万円(同5.2%減)、経常利益106億8,100万円(同4.2%減)、当期純利益29億7,100万円(同0.3%増)。売上高、当期純利益は過去最高、経常利益は6期連続で100億円を超えた。

 当期は戸建分譲住宅の契約が2,345棟(同13.1%増)と大幅増。売上棟数も2,201棟と増加した。15年11月~16年3月の各月で、月次契約棟数が過去最高を記録するなど、順調に推移した。中でもメインエリアとして位置づける東武スカイツリーライン沿線で640棟(同101棟増)、常磐線沿線で618棟(同16増)となったほか、強化エリアである京浜東北線沿線でも堅調な契約棟数となった。新規開拓している東武東上線沿線は177棟(同57棟増)、千葉船橋エリアで212棟(同11棟増)と契約数を伸ばした。17年3月期については、契約2,520棟を目指す。

 好調要因については「低金利の影響に加え、美しいまち並みづくりなど、当社の特徴をユーザーに評価してもらえたのではないか」(中内氏)としている。

 注文住宅については、受注768棟(同5.9%増)、売上778棟(同3.2%増)と堅調な伸びを示した。受注残も603棟(同0.8%減)と前年並みを維持した。次期については受注1,128棟を予定している。中内氏は、計画数値は消費増税延期の決定前に策定しており、増税前の駆け込みを考慮したものと明かした上で、「前期は前半でかなり苦戦していたが、後半に盛り返した。集客数がかなり増えているので、非現実的な数字ではない」と話した。

 17年3月期については、連結売上高1,850億円、営業利益140億円、経常利益140億円、当期純利益35億円を見込む。


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