大阪府住宅供給公社は4日、「リーディングプロジェクト団地」と位置付け、団地再生に向けたモデル的なプロジェクトを推進する堺市の「泉北ニュータウン茶山台団地」での取り組みについて発表した。
同団地ではこれまでに、2014年度より堺市と連携して、若年・子育て層を誘引するための住戸リノベーションを実施。また、団地内集会所を小さな「としょかん」として運営し、住民同士のゆるやかなコミュニティづくりにも取り組んでいる。
16年度からは、高齢者などの買い物弱者のため、泉北ニュータウンで活動実績のある移動販売事業者を誘致。16年5月から毎週土曜日に団地の集会所前でマルシェ(青果市)を開催している。
また、近畿大学と連携し、住宅の省エネ化改修による健康への影響度に関する調査も実施。既存住宅の省エネルギー化(高断熱化)による住環境改善効果について、改修前後の室内温度、湿度、空気質を測定し、居住者にもたらす健康への影響度に関する調査データの収集を行なっている。
実施時期は未定だが、今後は団地のイメージを変える住棟壁面のリニューアルや、学生へ同団地コミュニティに関する研究活動の場を提供できる仕組みづくりとして、地元大学との連携も計画している。