(株)矢野経済研究所は12日、2016年の住宅リフォーム市場に関する調査結果を発表した。「10平方メートル超の増改築工事」「10平方メートル以下の増改築工事」「設備修繕・維持関連」「家具・インテリア等」の4分野を対象に調査した。
15年の住宅リフォーム市場規模は6兆4,851億円(前年比2.0%減)とやや縮小。「増改築」は10平方メートル超・10平方メートル以下を合わせて7,687億円(同7.9%減)、「設備修繕・維持関連」は4兆9,867億円(同1.1%減)、「家具・インテリア等」は7,297億円(同1.4%減)といずれも縮小した。
16年の住宅リフォーム市場規模予測は6兆5,542億円(同1.1%増)。プラス・マイナス両面で大きなインパクトを与える要因はないものの、株価乱高下など景気の不透明感から大きな伸びはなく、ほぼ前年並みで推移すると予測した。
20年については、約7兆3,000億円(15年比12%増)と予測。住宅ストックの増加により「設備修繕・維持関連」の需要が拡大するほか、国の施策の後押しが市場拡大に貢献。世帯数の減少により、市場は縮小傾向になるが、事業者による提案強化による単価アップなどで、25年は7兆4,000億円、30年は7兆3,000億円と横ばいで推移するとしている。