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戸建ての買取リノベ再販事業に参入/インテリックス

 (株)インテリックスは12日、2017年5月期の重点方針を発表した。

 今期の重点方針は、(1)地方主要都市への事業展開による業容拡大、(2)施工力の強化による内装事業の拡充、(3)不動産特定共同事業法による事業の推進、(4)戸建てリノベーション再販事業への参入など。

 仕入れ件数が増大している地方での取扱件数を拡充し、リノヴェックスマンション事業における成長源泉に押し上げる。中期的には月間仕入れ件数を現在の51件から100件にまで拡大する方針。

 個人向けの請負リノベーションや同業他社の施工請負拡大へ向け自社施工体制の構築を進め、「リノベーション業界のゼネコン」を目指す。複数の専門技術(大工・水道・電気等)をこなす施工スタッフ「マルチリノベーター」(多能工)を育成するための研修プログラム「リノベ学校(仮称)」を創設。自社の若手社員の受講からはじめ、将来的には社外からの受講生募集も想定する。

 昨年4月に第1弾を販売開始した不動産小口化投資商品「アセットシェアリング」の第2弾「アセットシェアリング横濱元町」(横浜市中区、新築分譲マンション)、第3弾「横浜・関内の商業リノベビル」を販売する。レジデンス、商業ビル、ビジネスホテルなど、シリーズを多様化し、立地に適した活用を図る。

 戸建てリノベ事業は、中古住宅取引数の半数が戸建住宅であること、地方都市での需要が高いこと、これまでの地方都市展開における地域の仲介事業者等とのアライアンスから戸建て物件情報量が拡大していることなどを踏まえて参入するもの。戸建ての経験者を中心にプロジェクトチームを発足。仕入れガイドラインの制定、インスペクション・設計・施工体制の構築などを進め、今期ではトライアルを多数実施し、早期の本格稼働を目指す。

 当期の通期予想は、連結売上高453億5,100万円、営業利益16億8,300万円、経常利益11億5,000万円、当期純利益7億9,500万円。リノヴェックスマンション事業は、前期並みの推移とするが、地方主要都市での販売件数増により、増収を計画。アセットシェアリング事業含むその他不動産事業が前期において利益率の高い物件の販売があった反動により、今期は利益率の低下を見込んでいる。


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