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マンションの計上戸数減少などにより減収減益/野村不動産HD17年3月期決算

 野村不動産ホールディングス(株)は28日、2017年3月期第1四半期決算を発表した。

 当期(16年4月1日~6月30日)の連結売上高は784億7,500万円(前年同期比23.0%減)、営業利益は88億3,500万円(同19.2%減)、経常利益68億200万円(同19.4%減)、当期純利益48億2,400万円(同8.0%増)となった。

 住宅分譲事業において、前連結会計年度に比べ第2四半期以降に完成・売上計上される物件が多いことから、計上戸数が減少し、減収減益。マンション分譲では「プラウドシティ加賀学園通り」(東京都板橋区)や「プラウド山王」(東京都大田区)など計451戸を計上し、売上高295億9,200万円(同43.7%減)、営業損失7億2,500万円(前年同期:経常利益22億600万円)となった。

 賃貸部門については、空室率の改善により賃料収入が増加した一方、収益不動産開発事業において物件売却が減少したことにより、売上高は200億700万円(前年同期比11.1%減)、営業利益61億6,900万円(同8.5%減)と、減収減益。なお、賃貸床面積は97万7,289平方メートル、空室率は1.4%。

 仲介・CRE部門では、売買仲介において取扱件数が2,034件・取扱高が1,861億1,100万円と増加。これにより、同部門の売上高は78億4,100万円、営業利益は18億5,100万円と増収増益を達成した。

 通期については、売上高5,890億円、営業利益760億円、経常利益670億円、当期純利益430億円を見込んでいる。


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