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分譲事業が大幅減収減益。営利8%減/三井不動産17年3月期第1四半期決算

 三井不動産(株)は4日、2017年3月期第1四半期決算を発表した。

 当期(16年4月1日~6月30日)は、連結売上高3,564億7,000万円(前年同期比0.3%減)、営業利益475億8,100万円(同8.7%減)、経常利益451億1,900万円(同9.8%減)、四半期純利益342億6,400万円(同3.5%減)となった。

 賃貸セグメントは、「三井アウトレットパーク台湾林口」(台湾新北市)の新規開業や、前期に竣工したオフィス、商業施設の通期稼働、既存オフィスの増収効果等が収益に寄与。営業収益1,309億8,200万円(同8.3%増)、営業利益360億3,100万円(同15.4%増)。なお、当四半期末の首都圏オフィス空室率(単体)は2.6%となった。

 分譲セグメントは、個人向け住宅分譲において、計上戸数は減少したものの利益率が上昇したこともあり、営業収益833億5,200万円(同17.5%減)、営業利益120億6,200万円(同40.9%減)。新築マンション分譲では、通期計上予定戸数5,450戸に対し、当第1四半期の進捗率は77%。

 マネジメントセグメントは、プロパティマネジメントにおいて、管理受託件数の増加等により増収増益となった。仲介・アセットマネジメント等は、リハウス事業(個人向け仲介事業)の仲介件数の増加した一方で、三井不動産レジデンシャルにおける販売受託の反動等で減益。これらの結果、営業収益820億8,800万円(同4.8%増)、営業利益103億8,500万円(同14.5%減)となった。仲介の取扱高は3,467億3,700万円(同4.9%増)、件数は9,348件(同71件増)。

 通期は、売上高1兆7,500億円、営業利益2,200億円、経常利益1,980億円、四半期純利益1,250億円を見込む。


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