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東京・四谷駅前の大規模・多機能開発プロジェクト着工/三菱地所他

「四谷駅前地区第一種市街地再開発事業」

 四谷駅前地区第一種市街地再開発事業の施行者である(独)都市再生機構(UR都市機構)、事業パートナーである三菱地所(株)および第5メック都市開発特定目的会社(三菱地所ほか、阪急電鉄(株)、太陽生命保険(株)が出資するSPC)、地権者で構成される四谷駅前地区再開発協議会は6日、同プロジェクトに着工した。

 同プロジェクトは、公務員宿舎および小学校の跡地を含むJR・東京メトロ「四ツ谷」駅前の約2.4haの区域に、大規模な広場・緑空間の整備や地域の防災性の向上を図るとともに、地上31階建てのオフィス、商業施設、住宅、教育施設、公益施設などの多機能施設を整備する大規模再開発事業。
 敷地面積約1万7,900平方メートル、延床面積約13万9,700平方メートル、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)地上31階地下3階塔屋1階建て。オフィスは地上30~地下3階、商業施設は地上2~地下1階、住宅(2棟)は地上3~7階、教育施設は地上3~7階、公益施設は地上4~地下2階。総事業費は約840億円。

 北西側ににぎわいの核となる約3,300平方メートルの広場、駅前側に交流空間として約1,000平方メートルの広場を設け、2つの広場をつなぐパサージュを整備。広場や歩道状空地、建物低層部は、多種多様な種類の緑化を行ない、外濠周辺の豊かな緑とつながる華やかな緑化空間を形成する。
 災害時には、帰宅困難者の一時滞在場所、地域住民の一時集合場所を設置。高スペックなオフィスビルとして、72時間の非常用電源供給や受変電設備の地上階設置等、災害時のBCPにも配慮する。

 竣工は2019年度の予定。 


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