住友不動産(株)はこのほど、同社の事業ノウハウを活用した地方再生支援を開始。第1弾として、福島県磐梯町の“まちなみ再生”に着手した。
同事業は、同社の主力事業である戸建一棟丸ごとリフォーム「新築そっくりさん」事業で培った古民家再生ノウハウを活用し、過疎化などの課題を抱える地方各都市に対して、地方創生につながる地域再生支援を展開していくもの。
福島県磐梯町においては、まち全体景観の歴史的風致向上(まちなみ再生)のために、“地域に所在する古民家の統一的な外観整備を図るための改修時における指針作り”を支援。具体的な古民家再生提案と、外観を統一化するための基準案ならびにまちなみ再生後の景観がイメージしやすいよう、まち全体のイメージパースなどを作成・提案した。
8月10日には、同社請負による第1号再生物件の改修が完了。同改修では、風情ある歴史的景観にふさわしい概観デザインと良好な生活区間の両立をローコストで実現させるために、断熱性の高いアルミサッシの枠表面にスギ材の化粧を施した部材を新たに開発、採用した。
現在、第2号・第3号物件の再生に改修提案に着手しており、引き続き景観の再生を進めていく考え。