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ALC工事で溶接作業が不要の工法開発/長谷工コーポレーション

「ALC金物無溶接工法」の施工手順

 (株)長谷工コーポレーションはこのほど、ALC工事での溶接作業を必要としない「ALC金物無溶接工法」を開発したと発表した。

 同工法は、マンションの共用廊下やバルコニーに面する外壁にALCパネルを採用する際に溶接が必要だった取り付け金物を薄肉化。ドリルねじやボルトナットで固定できるようにした。金物の軽量化による工事の労務省力化を図ると共に、溶接不要としたことによる品質の均一化、電気使用量の削減や環境負荷低減を見込む。
 なお耐火性能試験、耐風圧試験、層間変位試験の各試験を日本建築総合試験所にて実施し、基本性能に問題がないことを確認。耐火性能については大臣認定を取得した。

 採用条件はALCパネルの高さ2,700mm以下(階高2,960mmに対応)、設計風荷重2,800Pa以下(15階建て程度に対応)、廊下側梁下腰窓サッシ寸法(W)1,500mm以下。

 同工法は現在、同社が近畿圏で設計施工する15階建て程度までのマンションに標準採用しているが、今後首都圏においても順次採用を増やしていく方針。


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