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全国の1棟リノベマンション143物件・5,860戸、9割弱が首都圏/不動産経済研究所調査

 (株)不動産経済研究所は13日、1棟リノベーションマンションの動向調査結果を発表した。

 全国の社宅や賃貸マンションとして利用されていた建物を1棟まるごと買い取り、専有部および共用部の更新・改修をなった上で販売されたマンションを「1棟リノベーションマンション」として定義した。2005~16年7月に改修されたものが対象。

 全国の1棟リノベーションマンション数は143物件・5,860戸だった。物件数の推移をみると、05年に3物件・77戸だったものが、06年には5物件・381戸と順調に伸ばすも09年までは増減を繰り返した。しかし、10年は12物件・397戸まで増加し、その後も11年、14年こそ減少したものの、改修物件数は増加の傾向にあり、13年には24物件・1,052戸まで伸び、15年には最多の27物件・1,512戸だった。
 事業主社数の推移は、05年から08年までは増減を繰り返すも、09年の5社から13年の15社まで順調に社数が伸び、14年こそ減少するも、15年には18社まで増加した。

 都道府県別の物件数は、東京都が63物件(シェア44.1%)でトップ。次いで神奈川県34物件(同23.8%)、千葉県18物件(同12.6%)、埼玉県10物件(同7.0%)と続き、首都圏が全体の87.4%を占めた。
 その他エリアでは兵庫県8物件(同5.6%)、愛知県4物件(同2.8%)、大阪府2物件(同1.4%)、北海道1物件(同0.7%)、茨城県1物件(同0.7%)、奈良県1物件(同0.7%)、福岡県1物件(同0.7%)だった。


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