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築64年の賃貸住宅使い関西大学が居住実験/大阪府住宅供給公社

「豊津団地」外観
今回居住実験をする部屋の間取り

 大阪府住宅供給公社はこのほど、関西大学と研究委託契約を締結。同公社が管理する「豊津団地」(大阪府吹田市、総戸数56戸)において学生の手による復元、検証、調査プロジェクトをスタートした。

 豊津団地は1952年に竣工。阪急千里線「豊津」駅より徒歩6分に立地する鉄筋コンクリート造4階建て。専有面積は31.86~36.71平方メートル、2DK、戦後期に建設省が定めた標準設計である「50B型」。室内は6畳と4.5畳の和室と台所。浴室はなく、住棟1階の共同浴場を現在も使用している。

 このうちの2戸に、学生が住み、完成当時の住戸プランの利便性や問題点、住み心地などについて現代の視点から評価し、ストック活用の参考となる資料やデータを収集する。

 また、大規模なリフォームに頼らず、学生が自ら室内建材や設備を再利用して建設当時の姿に復元する試みも行なう。その過程で得られる知見を、今後同公社がDIYメニューを発展させる上での研究材料とする。

 研究期間は2016年9月15日~17年3月31日。


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