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東京・青山で「分譲サービスアパートメント」志向した億ション/三井不動産レジデンシャル

「パークコート青山ザ・タワー」完成予想図。「AOYAMA FLARE(ゆらめき)」をテーマに、緩やかな曲線を描いた外観が特長
2階部分を人造地盤としたうえで1
500平方メートルの居住者専用ガーデンとした

 三井不動産レジデンシャル(株)はこのほど、超高層分譲マンション「パークコート青山ザ・タワー」(東京都港区、総戸数163戸)の1期分譲(55戸)の登録を開始。23日に締め切る。

 同物件は、東京メトロ他「青山一丁目」駅徒歩3分に立地する、地上26階建てのタワーマンション。建設地は、法人所有の複合ビル跡地で三井不動産リアルティ(株)が時間貸し駐車場として運営していたものを、2014年に取得した。売主は、同社とシンガポールのデベロッパーが共同出資する特定目的会社Iconique。

 建設地は、東側が青山公園、南側が青山霊園の緑に囲まれており、駅近ながら閑静なエリア。最高級タワーレジデンスをめざし、世界的なインテリアデザイナーのブルーノ・モワナー氏、ガラス師のエマニュエル・パロワ氏、彫刻家の安田侃氏などを起用。「AOYAMA FLARE(ゆらめき)」をテーマに、緩やかな曲線を描いた外観をはじめ、建物内部の随所に曲線をモチーフとしたデザインを施しているのが特長。

 建物は、高さ100m。基壇部は高さ5mの石垣を積み上げ、外界との結界性を高め、2階部分を人造地盤とした上で1,500平方メートルの居住者専用ガーデンとし、安田氏のオブジェを配した。

 35階建てが建つ敷地を26階建てに抑え、その分階高を増し、バルコニー面は全て天井高いっぱいのガラスウォールとするなど開放感を出す。天井高は2,800mm、21階以上は3,000mm、26階のペントハウスは4,000mm。スカイラウンジ、屋内プールなどの共用施設も用意する。

 住戸は、1LDK~3LDK、専有面積70~234平方メートル(1期分)。大理石、天然木などの高級部材をふんだんに使用、設備機器も海外の高級ブランド品を多用する。バレーサービス、ポーターサービス、ホームアテンダントサービス、コンシェルジュサービスなどを用意。「分譲サービスアパートメント」としてアピールする。19階以上はフルオーダーメイドにも対応する。

 1期の販売価格は、1億7,880万~15億円。坪単価950万円。最高価格住戸をはじめ、ほぼ全戸に申し込みが入っている。なお、ペントハウス(300平方メートル)は事業協力者住戸で、一般向け登録販売は行なわない。9月のプレセールスからの反響数は3,000組。モデルルーム来場者数は500組。企業オーナーや医師、ライセンサーなどが中心。居住地は港区が約半数。


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